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2008年4月28日 (月)

MSV!

長いことブログ放置して、結局またプラモの話…。

先週、MSVが再販されたので、いろいろ買ってみた。
これがまたザクばっかりなんだがw

試しに仮組みしたマインレイヤー(これを組むのは10ウン年ぶり、人生三度目?)を見て、改めてこの時代のバンダイプラモの良さに触れた気がした。

今見ると、そりゃ出来は正直厳しい部分も沢山あるけど、なんていうのか、ものすごく真摯なモノ作りにおおげさでなく打たれるものがある。
かつて84年当時、これを設計した人らはいわゆるオタクなんかじゃなくって、どちらかといえばプロフェッショナルの職人とでもいうべき人たちなんだろうけど、設定画を丁寧に読んだ痕跡を感じる。
なんといっても足の甲のライン、これがただ単純に盛り上がっているだけでなく、つま先に至るにつれて、えぐれた逆アールへ変わっていく部分を拾っている事に感心した。
そう、設定画のザクの右足のつま先は確かにこう読み取れる。

こういうアニメモデルが手探りだった時代の真摯さというか愚直さは80年代終盤まで感じられたものだ。
例えば、旧0080シリーズ。似てるもの、似てないもの、出来のいいもの、悪いもの、製品によってばらつきを感じるシリーズではあったが、出渕メカの設定画を真正面で見た場合、横幅が広くなるという、デッサン力に起因する欠点など、そのまま立体にコンバートすれば不味い部分までクソまじめに拾っていて、今となっては微笑ましくすら思える。

で、マインレイヤー。
横から見た際の胴体の薄いこと。でも、昔の見た側面設定は確かに筋肉質の男性の胸のような断面形だったと思う。
意外だったのは、背中の腰部分。横のくびれだけじゃなくて(そりゃ当然あるけど)、背中側スカート上部にも有機的なくびれがある。ここにゆるいくびれを設定して腰に見せているんだな。ザクって胸からスカートが直に生えているからこうしないと「腰」として認識できない。で、この線て結構色気あると思う。こういう理屈じゃなくて生理に根ざしている処理はロボットであれ、ものすごく大事だ。このダイレクト感って手作業時代ならではだから、なのか?

会社の原型師と「昔のプラモって基本的に手作業だから、数値に置き換えにくい色気がある」みたいなことを話した。
そういうことを言うと二言目には「味が…」とか言いそうで回顧オヤジ的で嫌なんだが、確かにそうだから仕方がない。
これに比べりゃ、今のキットなんて単純な線が多い(あ、回顧オヤジ)。線の「数」は増えてるけど、クソつまんない線が多い。これはCAD、というより、それをコントロールする人間のせいだと思う。生きてる線、死んでる線、という言い回しがあるが、死んだ線を引いたキットが多すぎる。HGUCのヤクト・ドーガなんて無残極まりない。面と面を単純な曲面で繋ぐなんて、設計にコンピュータを導入し始めた時代のみすぼらしい国産自動車を思わせる下品な処理だ。

技術の進歩で基礎的な要素がいったん後退するのはいろんなジャンル(印刷物のオペレータの技術とか…)に見られることだが、これもまたそういうものなんだろう。

さて、このマインレイヤー、どう組もう。今なら逆にごく普通に組んで、キットそのものを愛でる、というのが正解な気がする。
古いキットのいいところは単純な構造ゆえ、いじるにせよ、素組にせよ気楽に組めるところだな。

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